美加奈のCD(Mikana's CD) | |
なんと美加奈は、作曲家でもあるのだ! (今まで出した作品集のCDのライナーノーツをのせますから、皆さん、ぜひ、最後まで読みとおしてくださいね。) |
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No.1 桜変容 柳井美加奈のメランコリックな筝曲に寄せて 大日本家庭音楽会出版社 代表取締役 坂本正彦 柳井美加奈の筝の世界には不思議な魅力がある。 それは霧深い湖とその底から吹き上げる情念。 また暗闇と妖艶に舞い落ちる桜のように相反する二つのイメージが 交錯するときに発する美しさがある。 聞く人は、暗く、メランコリックなモティーフが吐息のようにリフレインされる中で、 次第に”柳井美加奈”の世界へと誘われていく。 初めて彼女の音楽を聴いたとき、私は中原中也の詩を思い浮かべた。純粋さを あまりにも追い求めたがゆえの現実との相克から生まれた あのメランコリックな文体を・・・・・・・。 従来の筝曲に全くなかった象徴詩適世界を柳井美加奈は筝で表現してみせる。 氏のメランコリックなメロディーには気高いナルシシズムの匂いが漂う。 この曲集が発売されて”美加奈”ファンが多くなることを念じながら、 ふと、彼女も中也のように帽子が似合うかも知れないと思った。 |